飲食店集客のためのSEO導入②導入の流れと活用ツール

飲食店がWEB集客を意識したとき、SEOの導入が推奨されますが、業者に頼まず自分でやってみようという人もいるでしょう。

そこで、今回はSEOを導入するときの流れについて解説していきます。

また、SEO導入後は分析が必要になりますので、ホームページの分析方法についても紹介します。

SEO導入の流れ


SEO導入の前提として、SEOに関する知識が必要になってきます。

ただ、知識だけであれば書籍や解説動画などで蓄えることはできますが、実際に設定をしてみるとなると、なかなか難しくてどのようにすすめたらいいのかと試行錯誤することも多いでしょう。

まず導入までの流れについて、以下の5つのポイントに沿って見ていきましょう。

  • 1.現状の確認と分析
  • 2.分析に基づいたコンテンツ制作
  • 3.Googleマイビジネスの活用
  • 4.検索広告の併用
  • 5.外部サイトの活用

1.現状の確認と分析

すでにホームページを開設しているのなら、店舗名での検索結果がGoogle検索で1ページ目に表示されているか、また関連するキーワード(販売している食べ物「ラーメン」「うどん」などや、提供しているサービス)で検索されているかを確認してください。

同時に、検索で上位表示されている競合店があれば、どんなお店かも調べておきましょう。

これは、ホームページがある人だけでなく、これから制作しようとしている人も同様です。

さらにGoogle検索以外でも、Googleマップを使って調べることもしてください。

そして、上位表示されている競合店と比較して、自分のお店のウィークポイントやグッドポイントを見つけてSEOの導入をすすめましょう。

検索キーワードの洗い出し

自分のお店にとって、どのようなキーワードで検索をされると集客できるかを考えてください。

ここで大事なことは、自分で想定するキーワードが、実際に検索されているかどうかも調べる必要があるということです。

SEOで上位表示しても、そもそも消費者に検索されないキーワードでは、ホームページへのアクセスには繫がりません。
消費者が何を求めて検索をしているのかを考えることが大切なのです。

そのためにも、検索ニーズをしっかりと見極めることが必要となります。

検証結果の分析

キーワードの洗い出しが終わったら、検索結果に基づいて、消費者ニーズの仮説を立てていきます。

キーワードに対する消費者のニーズを調べるときは、「Yahoo!知恵袋」や「教えて!goo」などを活用すると良いでしょう。

また、検索結果の分析を行うときは、3C分析を行い、自分のお店のグッドポイントやウィークポイント、市場動向の調査、競合店のグッドポイントやウィークポイントをしっかりとまとめましょう。

2.分析に基づいたコンテンツ制作

自分のお店の現状と分析が終わったら、分析結果に基づいてコンテンツを制作します。

コンテンツとはホームページに掲載する情報と考えてください。

なお、SEOで上位表示させるためには、検索ユーザーの期待に応える必要がありますので、自分が発信したい情報だけを掲載しても、GoogleやYahoo!の検索上位に表示されません。

しっかりと、消費者が求める疑問に応えるコンテンツを制作しましょう。

3.Googleマイビジネスの活用

SEO対策のほかに、Googleマイビジネスを活用するMEO対策も重要と言えます。

SEOとはSearch Engine Optimizationの略で、検索エンジン最適化のことを言います。

検索エンジンにホームページを見てもらうことにより、GoogleやYahoo!に上位表示してもらうことがSEOの目的ですが、一方のMEOはMap Engine Optimizationの略で、Googleマップで検索されたときはもちろん、Google検索されたときにも、1ページ目に表示されてくるようになります。

SEOとMEOのふたつの対策を行うことで、より効果的な集客が行えるようになるでしょう。

4.検索広告の併用

GoogleやYahoo!で検索連動型の広告を出稿することで、検索をされたときにお店のホームページを上位表示することも可能です。

Googleの検索結果のページは、上から「広告」「マップ」「Google検索結果」の順で表示されます。

SEO対策をした上で、MEO対策、さらには検索広告も併用すると、検索結果に自分のホームページが3つ表示されることになります。

なお、検索される件数が多いキーワードは、入札単価も高くなりますので、キーワードを見極めつつ検索広告を利用することがポイントです。

広告を出稿する期間や頻度によって、低価格で広告ができますので、費用を抑えつつ運用をすることも可能です。

5.外部サイトの活用

食べログやRetty、ぐるなび、ホットペッパーグルメなどのグルメサイトは、コストが掛かるため、SEOの導入を考えている人はなぜと思うかもしれません。

せっかくSEOの導入をして、検索エンジンの対策を施すのだから、無駄な費用ではないかと思うのは当然です。

しかし、SEO対策はすぐに結果が出るものではないため、SEOで結果が出るまでの間は即効性のあるグルメサイトの活用も検討してください。

また、どうしてもSEOでは上げられないキーワードが存在することもあります。

どうしてもSEOでお店のホームページを表示できないようなキーワードで検索をしてほしいときは、グルメサイトを併用することにより集客効果を高めることができます。

SEO導入時に役立つ便利ツール


SEOの導入をしたら、放置をせずにしっかりと継続した調査と分析が必要になります。

そこで、無料で使えるGoogle公式ツールを紹介しますので、日々のメンテナンスに活用してください。

調査系

Googleの公式ツールとして、キーワード調査ができるツールがあります。

キーワードプランナーと言うツールで、Google広告を利用すると詳細な情報を調査できるようになります。

Google広告に費用を掛けたくないという人は、無料でも利用可能ですが機能が制限されています。

キーワード調査をするときには欠かせないツールとなりますので、しっかりとチェックをしておきましょう。

なお、SEOを専門に扱う業者はキーワード調査に、キーワードプランナー以外の専用ツールも利用しています。

しかし、有料ツールであるため、自分でSEO対策を行う場合は費用対効果を考えると、まずは無料ツールで十分でしょう。

分析系

日々の閲覧者数や検索数、自分のホームページがどのようなキーワードで検索されているのかを分析するには、GoogleアナリティクスやGoogleサーチコンソールを利用しましょう。

Googleが無料で提供しているツールとはいえ、訪問者の傾向や属性なども分析することも可能で、ホームページの運用には最低限必須のツールと言えます。

ただし、ツールを使って分析をするには、操作に慣れる必要になるほか、知識やノウハウも必要です。

ホームページが見られているか見られていないかは、さほど知識がなくても分析が可能ですので、可能であれば毎日確認をするようにしてください。

また、より詳しい分析をしたいときは、専門家に依頼をすることをおすすめします。

まとめ

SEOの導入を考えたときに、しっかりと手順を踏んで行わないと効果がなかなか現れません。

ノウハウや知識に左右されることも多いため、自分でSEOの導入をするときにはしっかりと学ぶことをおすすめします。

自力での導入が難しい場合は、専門業者に依頼することをおすすめします。
コストを掛けたくないと思っても、確実にSEOを導入し成果が出てくれるのであれば、費用対効果を考えれば、業者に依頼した方が安く済む可能性もありますので、費用面だけでなく、トータル的な視点で検討すると良いでしょう。