【飲食店集客術】分析する目的とメリット・実践できる分析方法を解説③

様々な分析を行い、自店の問題点を把握することができたら、それを踏まえた上で、今度は具体的な集客方法を検討していくことになります。

そこで、どのような手段があるのかについて、実際に集客ツールを利用した経験のある飲食店経営者を対象にWebアンケートを実施しました。(飲食店経営者対象 回答数94件 有効回答数:87件 実施期間2021/1/24~2021/3/22)

その結果を元に、分析後に行う対策方法について説明します。

飲食店集客を成功させるアイデアと手段


集客のために集客ツールを利用しているかについて尋ねたところ、なんらかのツールを利用した経験があるオーナーは4割弱という結果となりました。


【アンケート】クラウドワークス:実施期間2021/1/24~2021/3/22

また、どのようなツールを利用したかについての結果は以下の通りです。


【アンケート】クラウドワークス:実施期間2021/1/24~2021/3/22

集客ツールはどれか一つだけを利用するケースもあれば、いくつか組み合わせて利用されることもあります。
それを踏まえてみても、やはりSNSやグルメサイトの利用が目立つ一方で、チラシや看板といった従来の集客ツールも活用されていることが分かります。

そして、集客ツールを利用した結果、約8割の人が「来店数が増えた」「予約が増えた」といった集客効果を実感しています。

では、効果があったと回答された人が、集客ツールにかけた費用はというと、次の通りです。


【アンケート】クラウドワークス:実施期間2021/1/24~2021/3/22

無料のツールのみの利用のほか5万円以下のコストで、ある程度の効果が実感できています。

アンケートの結果から、集客ツールの利用率そのものは低いものの、利用した人の8割が効果を実感できているわけですから、集客ツールは今後ますます欠かせない手段と言えるでしょう。

集客の基本

とはいえ、「集客ツールを利用すれば集客ができる」というわけではありません。

どのような集客ツールを利用するにしても、まずはその前に抑えておかなければならない集客の基本があります。

お店のコンセプトをしっかり持つ

消費者に来店を促すためには、そもそも自店に興味を持ったり、魅力を感じてもらったりすることが重要です。

そのために必要となるのが、お店のコンセプトになります。

お店のコンセプトがしっかりとしていれば、具体的なターゲットが定まりますし、そのコンセプトをどのようにアピールすることが有効か、最適な集客ツールはなにかを検討しやすくもなります。

来店の動機を把握する

コンセプトが明確化すれば、消費者が自店へ来店する動機も把握しやすくなります。

いわゆる顧客ニーズを意識することで、アピールする方法も変わってくるわけです。

飲食店だから飲食が目的であることは当然です。
しかし、そのために自店を選んで来店してもらうための動機としては、立地条件や料理のジャンル、店内の雰囲気、スタッフの対応など、もっと複雑な条件が絡み合っています。

そのため、自店のターゲット層のニーズを把握することで、よりベストな集客方法を選択することができるようになるでしょう。

アナログな集客方法


最近ではインターネットを利用した集客に注目が集まっており、実際にアンケート結果にもSNSの利用率が高いことが分かりますが、とはいえば、まだまだアナログ的な手法も活用され、効果を上げています。

そこでまずはアナログ的な集客方法について見ていきましょう。

チラシ

アナログ的なツールの中でも、一番に利用されているのがチラシです。

配布方法として、店頭でスタッフに配ってもらったり、業者に依頼してポスティングしたり、もっと広範囲に配布したい場合は新聞の折り込みもあります。

期間限定メニューの告知とともに、クーポンや無料券をつけることで、すぐに来店数を増加させることも可能です。

看板

お店のある地域が行動範囲となっている消費者に対しては、店頭前に看板を設置して、商品をアピールすることも有効です。

メイン通りから一本奥に入った路地に店舗を構えているのであれば、存在をアピールすると同時に、お店まで誘導する効果も期待できます。

ポイントカードやクーポンの発行

ポイントカードやクーポンの発行は、リピーターを増やすために有効な手段です。

さらにポイントカードやクーポンに期限をつけることによって、来店頻度を上げることもできるので、上手に活用しましょう。

ただし、クーポンがなければ来店しない人などもいますので、客単価が下がること注意してください。

イベント企画

イベント企画はお店の認知度を高めることで新規客の獲得ができるだけでなく、リピート客を増やすこともできる方法です。

イベントがあるとわかると、既存の顧客が知り合いを誘ってくれる可能性もあります。

イベントによって普段よりも来店頻度が上がる一方で、頻繁に開催してしまうと、そのときしか来なくなってしまうことも考えられるので注意してください。

インターネット集客

スマホの普及によって、誰でも簡単にインターネットにアクセスできるようになりました。

中でもSNSは情報を収集するだけでなく、利用者自身が情報を発信することができるため、その高い拡散力によって、より多くの人を集客対象とすることが可能です。

SNSはFacebookに軍配

約6割以上の飲食店経営者が利用しているSNSですが、利用者が多いだけでなく、顧客が情報を拡散してくれるという特徴を持っているので、上手に使って新規顧客の獲得につなげることも可能です。

TwitterやInstagramなど様々なSNSがありますが、飲食店向けのSNSはFacebookです。

Twitterは文字数制限がありますし、Instagramは若者に特化しています。文字も画像も使えるだけでなく、クーポンを配布することもできるので、飲食店にはFacebookが使いやすいです。

ただし、SNSは炎上するかもしれないというデメリットがありますので、発信する情報には十分に注意してください。

ホームページも効果あり

SNSよりも多くの情報量を発信できるので、自社のホームページを持つことも効果的です。

しかし、ホームページはお店の名前を知っていなければ、なかなか検索しても上位表示されにくいです。

そこで、グルメサイトなどからホームページへと誘導することを意識すると、アクセス数が伸びやすくなります。

ホームページを作っただけで満足せず、どうやったらホームページを見てもらえるかまで考えましょう。

まとめ

顧客の分析を行った後の効果的な集客方法について解説しました。

集客方法を考える前に、自分のお店のコンセプトを明確にして、方向性に合った集客方法を選択することが大切です。

集客方法にはアナログのものからインターネット上で行うものまで幅広くありますが、それぞれ効果的なターゲット層は異なってきます。

効果的な集客方法を見つけた後は、その方法を詳しく調べて、効率的な方法を行うようにしてください。