飲食店集客でウェブサイトを導入すべき理由とは②|成功する飲食店のウェブサイト制作ポイント

飲食店がウェブサイトを導入するメリットは、グルメサイトやGoogleマイビジネスだけでは足りない情報の発信や、ブランドイメージやコンセプトを正確に消費者へ届けることで、効率的に集客を行うことができるようになることです。

では、消費者の来店意欲を高め、効率よく集客へ結びつけることが可能となるウェブサイトは、どのような点を抑えて制作すると良いのでしょうか。

集客力のあるウェブサイトは、見た目が良いだけではありません。

どれだけ綺麗なサイトを作成したとしても、消費者が望む情報が提供できなければ、やがて誰にも見てもらえなくなってしまいます。

今回は、成功するウェブサイト制作に必要となるポイントと、制作方法について確認していきます。

ウェブサイトの目的を明確にする


ウェブサイト導入の目的は「集客」です。
しかし、単なる「集客」と言ってみても、具体的にどのようにすれば集客に結びつくのかを考える必要があります。

そこで重要となるのが、「集客」をするために、ウェブサイトにどのような機能を持たせるかということです。

例えば、お知らせ機能で新作メニューの提供を開始したら通知する、消費者が利用しやすいように予約システムを導入するなど、様々な機能を持たせることができます。

そして、ウェブサイトにしっかりとゴールを想定することで、どのような目的でどの機能を実装させるかを検討します。

例えば、現在はほとんど予約が取れず、売り上げが安定しにくいのであれば、予約を促進するウェブサイトを作り、使いやすい予約システム機能を持たせることになるでしょう。

そうすることで、月にどれだけの予約数も目標にするかといったことをより明確にゴールとして設定することができるようになります。

このほか、ウェブサイトを通して自店のブランドイメージを前面に打ち出すために、ブランドイメージに合ったウェブデザインを取り入れることで、競合店との違いをしっかりと伝えることができれば、多くのファンを獲得することもできるでしょう。

どのような人々に、どのような使い方をして欲しいかをわかりやすく表現してください。

運用方法もあわせて検討する


ウェブサイトはインターネット上に公開したら、それで終わりということではありません。

公開後にどのように運用していくかが、ウェブサイトによる集客が成功するかどうかを決定します。

そもそもウェブサイトは、インターネットに公開すれば誰にでも見てもらえるというものではありません。

自店にはウェブサイトがあることを、広く周知することが必要です。

そこで、グルメサイトやGoogleマイビジネスにウェブサイトのURLを登録することはもちろん、SNSの持つ拡散力を活かして、ウェブサイトと併用して利用するようにします。

SNSは利用する年齢層や消費者の属性も異なりますので、自店のコンセプトに合わせて使用するSNSを選べば、ターゲットとする消費者層により強くアピールすることも可能です。

ウェブサイトを制作する方法


ウェブサイトの方向性が明確になったら、どのようにウェブサイトを制作するかを検討します。

ウェブサイトを制作する方法は、大きく分けて2つです。
専門の制作会社に制作を依頼するか、自分で作るか、です。

最近では、ウェブサイトに関する専門的な知識がなくても、比較的簡単にウェブサイト制作ができるサービスも増えてきていますので、それぞれの特徴をチェックした上で、制作に掛かる費用や時間から検討すると良いでしょう。

制作会社へ依頼

オーソドックスな制作方法は、制作会社へ依頼することでしょう。

どのようなサイトを作りたいのか、自店のブランドイメージやコンセプト、またウェブサイトに盛り込みたい機能などを伝えれば、プロが外側だけでなく内部も作り込んだ自店サイトを制作してくれます。

ただし、制作に掛かる費用は、ウェブサイトの仕様によって異なり、10万円以下で制作するところもあれば、100万円以上掛かってしまう場合もあります。

また、専門業者に頼んだからと言って、すぐにウェブサイトが完成するというわけでもありません。

たたき台を作り、打ち合わせを繰り返して修正などを加えるといった作業もありますので、しっかりしたウェブサイトを完成させるためには、3か月程度は掛かると考えた方が良いでしょう。

自作するならCMSを活用

CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)とは、プログラミング言語などの専門的な知識がなくてもウェブサイトを制作・管理することができるシステムです。

CMSには無料のものから有料のものまであり、選択次第で業者に依頼するよりもはるかに費用を抑えることができますので、初期コストをあまりかけずに自店サイトを制作することが可能となります。

クラウド型CMS

クラウド型CMSの代表的なものとして「Jimdo」「Goope」「WIX」などがあります。

自店のウェブサイトを持つために必要となるレンタルサーバーとCMS機能があり、プログラムの知識がなくても簡単にウェブサイトを制作することが可能です。

システムは常に最新の状態にアップデートされていますが、用意されているテンプレートから選ぶことになるため、デザインや機能に制限があります。

完全無料で利用できるものもありますので、試験的に自店サイトを制作して運営をしてみることもできるでしょう。

オープン型CMS

WordPressで有名なオープン型CMSは、クラウド型に比べて高機能であることが特徴です。

WordPressのほかにはDrupalやJoomla!などがあります。

オープン型CMSの場合は、レンタルサーバーや独自ドメインを用意する必要があり、クラウド型と同じように無料で利用することができます。

例えば、WordPressの場合は、無料・有料問わず、数多くのテーマが公開されていますので、好みのテーマを導入するだけで、最低限のウェブサイトを制作することができますし、予約機能やショップ機能なども、プラグインという外部プログラムを追加することで実現することが可能です。

このように多機能なウェブサイトを制作することができますが、そのためにはある程度プログラムの知識が必要となります。

商用型CMS

商用型はライセンスを購入してウェブサイトを作成するタイプのCMSです。

無料で利用することはできませんが、業者に依頼するよりは費用を抑えることができます。有名なものには「InsaideCMS」「Movable Type」があります。

ウェブサイトを作るにあたって必要な機能が最初から備わっていますし、サポート体制もしっかりしているので、初心者でも安心して利用できることがメリットだと言えるでしょう。

ウェブサイト制作の注意点


ウェブサイトの制作をするにあたって、制作に掛けられる予算と、公開後のランニングコストについても考えておく必要があります。

制作会社に依頼した場合は、保守料やサーバー管理料などが月々掛かるケースもありますので、依頼する前に、制作後の費用についても確認しておくようにしてください。

また、制作後は目的の達成ができるかどうかが重要です。
どれだけ入念に計画を立てても、実際にウェブサイトを運営してみなければ結果はわかりません。
サイトを作っただけで満足せずに、ゴールにたどり着くために自店サイトのブラッシュアップをしていきましょう。

まとめ

ウェブサイトを作る方法は、制作会社に依頼する以外にもCMSを使って自分で作ることもできます。

専門的な知識がなくても自店サイトを制作できる環境が整っているので、費用を抑えたい場合はCMSを活用してみましょう。

なお、ウェブサイトは作ったらおしまいではありません。

より良いサイトを作るために、少しずつゴールを達成できるよう改善していくと良いでしょう。