スマホユーザーが急増したことで多くの人が飲食店をネットで探す時代となっているため、ウェブサイトによる集客の重要度は高まっています。
しかし、ウェブサイトを作れば、勝手に集客してくれて売上が改善されるというわけではありません。
集客に失敗するウェブサイトには、いくつかの共通点があります。
ウェブサイトの失敗例を知り、自店のサイト作りに活かしましょう。
飲食店のウェブサイト制作で失敗しがちなパターン
ウェブサイトはSNSやグルメサイトと違い、自由度の高さに大きなメリットがあります。
しかし、方向性もないまま「とりあえず作っただけ」というサイトでは、とても集客できません。
まずは、飲食店のウェブサイトで失敗しがちなケースを確認してみましょう。
無料サービスだけで制作する
ホームページを無料で制作できるサイトがありますが、無料で作れるサイトで集客効果を出せるのは、サイト構築に関する知識が豊富な人に限られます。
できるだけ費用をかけずに集客をしたいという気持ちはわかりますが、費用をかけて制作されているサイトと勝負していくことを考えると、完全無料で集客することは難しいと思っておきましょう。
こまめな更新をしていない
サイトを作ったまま更新せずに放置するケースも多いですが、サイトを見に来たユーザーがお店の情報に新しいものがないと、「このお店は営業しているのか」と不安に感じてしまいます。
他の業務を行っているとウェブサイトの更新は大変な作業ですが、まめに更新を続けることが大切です。
料理の写真に魅力がない
料理の写真は、飲食店のホームページの顔の部分です。
顔である料理の写真にあまり力を入れていない飲食店も見かけますが、ほとんどのユーザーが料理の写真を見て来店するかを決めています。
魅力的ではない料理の写真を見て、行ってみたいと思うユーザーがどれだけいるでしょうか。
適当に撮った写真をこだわりなく掲載しているだけでは、とても集客できないでしょう。
ユーザーが見やすいサイトになっていない
せっかく作るのだからといって、デザイン性に重点を置く人もいますが、どれだけ見栄えが良くても訪れたユーザーが使いにくいサイトではまったく意味がありません。
知りたい情報をすぐに探すことができないサイトや、予約をしたいのに電話番号などの連絡先がわかりにくいなど、ユーザーが使いにくいと感じるサイトは、すぐに他のお店のサイトに移動してしまうでしょう。
業者に制作してもらったがその後の運用方法が分からない
専門の業者にウェブサイト制作を依頼する飲食店も多いですが、アフターフォローをしてくれない業者に依頼してしまうと、出来上がったサイトの管理・運営をする方法がわからずに困ってしまいます。
自店に知識のある人がいない場合は、フォローのない安い業者ではなく、アフターフォローまでしっかりと行ってくれる業者を選択しましょう。
飲食店がウェブサイト制作で集客するためのポイント
ここまで見てきたサイト制作の失敗事例に学び、自店のウェブサイト作りに活用していくことが大切です。
他店と差をつけるために、飲食店のウェブサイトで効果的に集客するためのポイントを順番に確認していきましょう。
自分でもある程度運営できるノウハウを身に付ける
サイト制作を信頼できる業者に任せるという選択肢もありますが、全く知識がない状態で業者と打ち合わせをしても、こちらの要望を伝えるのにも苦労するでしょう。
業者の説明も充分に理解できないなどのデメリットもありますので、人任せにならない程度の基本的な知識を身に付けておくことをおすすめします。
お店のターゲットを明確にする
ウェブサイト制作では、自店のターゲットを明確にしておくことがとても大切です。
どのような客層の人にもっとも見てもらいたいのかをまずはしっかり決めましょう。
ターゲットが具体的に定まったら、ターゲットに合わせたデザインやコンテンツを効果的に作ることができます。
季節のメニューやキャンペーン情報などマメに更新する
サイトに掲載されているメニューやキャンペーンなどの情報は、常に最新の状態に保っておかなければなりません。
更新頻度が高ければ、定期的に確認するユーザーも増えていきますし、活気のあるお店だという印象を与えることができます。
サイトの更新は手間のかかる作業ですが、専用の担当者をつけるなどして、できるだけ更新作業を怠らないようにしましょう。
料理の写真と店内の写真の魅せ方にこだわる
魅力的な写真を掲載することはウェブサイトによる集客で最も重要なポイントです。
料理の写真は撮影する角度や光の当て方などでも大きく印象が変わります。
自店のこだわりのメニューができるだけ魅力的に見えるように工夫をして撮影をし、サイトの最も目につくところに効果的に掲載するようにしましょう。
また、店内の内装や家具などにこだわっているお店の場合は、店内の写真も効果的に掲載することで集客に結び付く可能性があります。
最近では感染症対策に力を入れていることをアピールすることも忘れてはいけません。
ユーザー目線に立ったサイト制作を心がける
集客に成功しているサイトは、まずはユーザーが使いやすいサイト作りを意識しています。
ネットユーザーは、欲しい情報をすぐに見つけることができなければ、イライラしてすぐに離脱してしまいます。
メニューやお店の概要、予約方法などにすぐにアクセスできる仕掛けを作るとともに、自店の料理のこだわりポイントなどをしっかりとアピールできるデザインにしましょう。
まとめ
ウェブサイトを作っておけば、営業時間外であったとしてもユーザーに情報を発信できるようになるなどのメリットがあります。
しかし、更新されないサイトや、使い勝手が悪いサイトは、集客どころかユーザーの印象を悪くする可能性もあります。
最新の情報を掲載することや、魅力的な画像を数多く掲載するなどして、集客力のあるサイトを作りましょう。