飲食店集客でウェブサイト作成のメリット・デメリットとは?①

インターネット上での集客を考えたとき、店舗のウェブサイト(ホームページ)を持つことは、Webマーケティングの面から見ても欠かすことはできません。

しかし、ウェブサイトを持ったからと言って、それだけで集客につながるというわけではなく、定期的な更新や最新の情報の発信など、適切に運用していかなければ意味がありません。

そこでまず、ウェブサイトを持つことのメリットとデメリットを確認し、しっかりと理解した上でホームページの作成にとりかかりましょう。

飲食店がウェブサイトを制作することのメリット


お店のウェブサイトを持つことは、インターネットの利用者に対して、より積極的に集客アプローチを行い、新規客獲得へ結びつけていくために必要です。

飲食店は、Google検索やGoogleマップ上で検索されることが多いため、そこで自店のウェブサイトが目にとめてもらうことができれば、来店を促す切っ掛けにもなります。

では、自店のウェブサイトを持つことが、どのような効果が期待できるのか、もう少し具体的に見ていきましょう。

グルメサイト・SNSにはない情報を提供できる

スマートフォンの普及や通信技術の向上の恩恵から、飲食店を探すときにグルメサイトやSNSを利用する人が急激に増えました。

しかし、グルメサイトやSNSなどから得られる情報には限りがあるため、より多くの情報を求めてウェブサイトにアクセスする人が多いことも事実です。

ウェブサイトに発信した情報のおかげで、より多くの顧客を獲得できる可能性があります。

新規顧客を獲得できる

始めて飲食店を訪れる人にとって、どのような店なのかもわからずに入店するのは不安なものです。

知名度の高い店であれば、SNS上に投稿された口コミからも情報を知ることができますが、新規店などまだまだ知名度が低い店舗では、SNSへの露出も少なく、グルメサイトから得られる情報にも限りがあり、来店を促す切っ掛けとしては弱いものがあります。

そこで自店のウェブサイトがあれば、消費者はより詳しい情報を求めてウェブサイトを訪れ、提供される料理や商品の詳細、店内の様子などを知ることができ、来店する意欲を持ってもらいやすくなります。

安心感や信頼感を与えられる

ウェブサイトがあるお店とないお店では、消費者が感じる印象は大きく違います。

大企業が運営する飲食店であれば、ウェブサイトを持っているのは当然で、最寄りの店舗の検索や、予約することも可能です。

規模の小さな個人経営の飲食店では検索や予約の機能は必要ないかもしれませんが、ウェブサイトがあることによって消費者は、経営基盤がしっかりしていると感じやすいため、安心感や信頼感を与える材料となります。

お店を印象付けられる

飲食店以外の業種では、事業規模が小さくてもウェブサイトを持っているケースが多いのですが、飲食店の場合はグルメサイトの存在からか、自店のウェブサイトを持つことに多くの店舗が消極的です。

しかし、その現状を裏返して見てみると、飲食店のウェブサイトが少ない中に、自店のウェブサイトが存在したら、消費者のニーズにマッチすれば閲覧してもらいやすいということになります。

特に、営業エリアが重複する競合店がウェブサイトを持っていないのなら、自店のウェブサイトは閲覧してもらえる可能性が高くなりますので、競合店との差別化を図るという意味からも、ウェブサイトの作成を行うべきでしょう。

飲食店がウェブサイトを制作することのデメリット


大企業がこぞってウェブサイトを運営管理していることを考えると、デメリット以上にメリットが大きいことを容易に考えられますが、事業規模によってはウェブサイトの制作がデメリットとなってしまう場合もあります。

ウェブサイトを作成する前に、デメリットもしっかりと確認しておきましょう。

導入コストがかかる

自力でウェブサイトを制作するのであれば、かかる費用はサーバー代やソフト代などの実費程度ですみます。
最近は、無料でおしゃれなホームページを作成できるサービスも増えてきていますので、そういったサービスを活用してウェブサイト制作を行うこともできるでしょう。

しかし、ウェブサイトで集客をしっかり行いたいのであれば、SEO対策やMEO対策などが必要となりますが、無料サービスでは限界があります。

そのため、見た目だけでなく内部までしっかりと構築されたウェブサイトを制作するために、専門業者へ依頼するとなると、イニシャルコスト(導入費用)が必要となります。

飲食店のウェブサイトの場合、メニューページやサービス、イベント情報といった内容のウェブサイトを制作するとなると、50万円から100円万程度がかかるとされています。

小規模な飲食店にとって、決して少なくはない支出ですし、公開後もウェブサイトの保守費用として、毎月1万円から5万円かかることが一般的です。

ウェブサイトは一度作ったらそれで終わりということではなく、継続して費用がかかることを忘れてはいけません。

開設後も定期的な更新が必要

ウェブサイトを公開したら、何もしないで放置というわけにはいきません。

ウェブサイトは作成をして終わりではなく、公開してからが本当のスタートで、定期的にウェブサイトを更新して、常に最新の情報を発信していく必要があります。

全く更新されていないウェブサイトは消費者に不安を与えてしまい、集客に結びつけることはできません。

ウェブサイトで効率よく集客ができている飲食店は、それだけ頻繁に、新しいメニューの紹介や店舗のイベント情報、臨時休業のお知らせといった最新の情報を、見栄えの良い画像とともに提供し、閲覧者の目を惹きつけるための運用を行っているのです。

そういった小まめな運用のために時間が取られることも、忙しい飲食店にとってデメリットと見ることができるでしょう。

セキュリティの知識が必要

ウェブサイトを運営するということは、常にサイバー攻撃の対象となる可能性があることも忘れてはいけません。

サイバー攻撃によって、ウェブサイトの情報を書き換えられてしまうケースや、個人情報の流出などの様々なリスクがあります。

ウェブサイトの運営には最低限のセキュリティに関する知識を身に付ける必要がありますが、「うちは大丈夫」と考えて疎かにすると、取り返しのつかない被害を受けてしまう可能性があります。

まとめ

飲食業界は他業種に比べてウェブサイトを運営している企業が少ないので、ウェブサイトの運営におけるメリットは大きいと言えます。

しかし、初期導入コストや維持費、最新情報への更新を行う手間などのデメリットも存在しています。

また、セキュリティ対策に関する知識も必要となりますので、ウェブサイトの作成をするときは慎重に検討してください。