飲食店がSNSを利用した集客を考えたとき、集客のために発信する情報の種類や、その情報を届けたいターゲット層によって、複数あるSNSから最適なものを選ぶ必要があります。
今回は、飲食店の集客で最もおすすめとされるTwitterについて、そのメリットとデメリットをご紹介します。
Twitterは飲食店のPRに最適
総務省情報通信政策研究所が令和元年9月に発表した「平成30年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」によると、全年代の87%がスマートホンを利用しており、さらに37.3%の人がTwitterを利用しているとなっています。
SNSで一番利用が多いのはLINEですが、LINEの場合は友達登録した人にのみ情報を発信することになるため、不特定多数の人に情報を届けたい場合は不向きと言えます。
そこで注目されるのがTwitter、Facebook、Instagram、YouTubeなどですが、その中でも一番手軽に利用できるのがTwitterであり、その拡散力の高さは定評があるため、飲食店がPRに利用するツールとして最適といえます。
ではもう少し具体的に、Twitterのメリットを見ていきましょう。
飲食店がTwitterを利用するメリット
飲食店の集客で重要なポイントといえるのが、消費者が来店するための動機作りです。
ラーメン店でもカフェでも同じジャンルのお店はたくさんあり、その中から自店を選んで来てもらう必要があります。
また、消費者は利用するお店を選ぶ時、メニューや価格などをインターネットから収集することが一般的であり、そういった情報を求めている人に、自店をアピールすることが必要不可欠といえます。
同時に、発信した情報をリアルタイムで多くの人に届ける必要があることから、拡散力の高いTwitterは飲食店の集客ツールとして最適と言えるのです。
ターゲットに届けやすい
Twitterの利用者は10代、20代だけでなく、中高年層にも増えています。
また、TwitterをはじめとするSNSは、自分と似た趣味嗜好を持つ人、興味を持っているジャンルが同じ人と簡単に繋がることができるため、お店の公式アカウントをフォローしてくれる人から、同じように自店に興味を持ってくれそうな見込み客へ、情報を届けることができます。
情報を拡散させられる
Twitterのリツイート機能を利用すると、他人の投稿を簡単にシェアすることができます。
元の投稿を単純に自分のタイムラインへ流したり、あるいはコメントをつけてシェアしたりすることが簡単にできるため、気に入った情報を見つけたら、とにかくリツイートするという人も多いのです。
そのため、話題性のあるツイートは瞬く間に拡散していく可能性があります。
コミュニケーションを取りやすい
Twitterには、ツイートに対してリツイートするだけでなく、「いいね」をしたり「リプライ(返信)」をしたりすることができます。
またDM(ダイレクトメッセージ)を利用すれば、その人とだけメッセージのやりとりができるなど、状況にあわせていろいろな方法でコミュニケーションを取ることが可能です。
広告が打てる
Twitterは情報の拡散だけでなく、広告を打つこともできます。
Twitter広告は、目的に合わせて8種類のキャンペーンの中から選択することになりますが、例えば、フォロワーを増やしたい時や、ツイートのエンゲージメント(ツイートに対する動画再生やURLクリックと言った何らかの反応)数を増やしたいなどを、予算を決めて広告を打つことが可能です。
集客で注意したいTwitterのデメリット
自店に興味を持ってもらえそうな話題を瞬く間に拡散することで、新規客の集客に結びつけることが可能となるTwitterですが、もちろん、運用にはデメリットもあります。
メリットだけでなく、Twitterのデメリットについても確認していきましょう。
文字数の長さに制限がある
Twitterは投稿できる文字数に制限があり、最大140字までしか書き込めません。
文字の他にも絵文字を入れたり、またハッシュタグを入れたりするとあっという間に上限になってしまいますので、届けたい情報を完結にまとめることが重要です。
なお、Twitterは動画の投稿も可能ですが、こちらも140秒(2分20秒)と制限があります。
炎上の危険性
SNSを利用した集客は、定期的に情報を発信することでより多くのターゲット層へアプローチすることが可能ですが、話題性を高めるために過激な表現や発言をしてしまうと、炎上してしまう危険性があります。
その結果、自店に対する悪いイメージがTwitter上で拡散されてしまい、新規客だけでなくリピーターも激減してしまうリスクがありますので、投稿するときは内容に問題が無いか読み返すようにしましょう。
定期的な投稿が必要
Twitterは気に入ったツイートを見つけると、簡単にフォローすることができますが、フォローを外すのも同じように簡単にできます。
フォローを外されないようにするためには、ニーズに見合った魅力的な話題を、定期的に発信していく必要がありますので、元々文章を書くことが苦手だという人には、長期的な運用は負担に感じてしまう可能性があります。
アカウントが凍結・削除されることもある
TwitterなどSNSのサービスは、運営会社の都合でサービスが停止されてしまう可能性がゼロではありません。
また、何らかのシステムトラブルでアカウントが凍結されたり、削除されてしまう危険性もあります。
滅多に起こることではありませんが、そのリスクがあるということだけは覚えておきましょう。
まとめ
Twitterは140文字という限られた文字数の中で情報を発信しなければなりませんが、SNSの中でも最も拡散力が高いことから、一番に利用したいツールであると言えます。
イベントの告知なども、興味を持ってくれそうな見込み客に対して情報を届けることができるため、話題性の高い情報の提供を心がけると良いでしょう。
ただし、最新だけでなく過去のツイートが炎上するケースもありますので、投稿する前にはしっかりと読み返すなどの対策が必要です。