飲食店集客に活かすLINEの導入方法と注意点

LINEを飲食店の集客に活用する場合、個人アカウントではなく、ビジネス用にLINE公式アカウントを利用します。

以前はLINE@というサービスで提供されていましたが、現在はLINE公式アカウントとしてサービスが提供されています。

LINE公式アカウントになって、集客はもちろん、ビジネスで活用できるいろいろな機能も利用できるようになったわけですから、ぜひ活用したいところです。

そこで、今回はLINE公式アカウントの導入方法と、最初の設定や注意点について紹介します。

LINE公式アカウントの導入方法


では、基本的なところになりますが、まずはLINE公式アカウントの導入方法から見ていきましょう。

登録方法

LINE公式アカウントは、公式サイトの「LINE公式アカウントの開設」から作成することができます。

なお、WEBだけでなく専用のアプリでも管理することができるので、必要に応じてアプリのダウンロードを行っておきましょう。

認証済アカウントと未認証アカウントの違い

LINE公式アカウントは、基本的に誰でも利用することができますが、アカウントの種類として、認証済アカウントと未認証アカウントの2つがあります。

認証済アカウントは、LINEの審査に通過することで与えられる特別なアカウントで、認証済アカウントとして認定されれば、アカウント名の脇に青色のバッジが表示されます。

バッジがあることで、ユーザーからの信頼度が高くなることや、LINEアプリで友だち検索の結果に表示されるようになったり、さらに請求書決済が可能になるといった利点があります。

ただし、審査が完了するまでに、土日祝日を含めずに10日程度の時間がかかりますし、料金プランにも違いはなく、例え法人であっても未認証アカウントで運用していても特に問題はありません。

なお、LINE公式アカウントには、さらに優良なアカウントと認められると、プレミアムアカウントになることができ、緑色のバッジが付与されます。

しかし、公式アカウント登録時に申請できるのは認証済アカウントですので、請求書決済を利用したいといった特別な理由がある場合は、認証済アカウントに申請するとよいでしょう。

ログイン方法は2種類

LINE公式アカウントにログインする方法は、個人が所有しているLINEアカウントを使う方法と、メールアドレスを使う方法の2種類があります。

個人ですでにLINEアカウントを保有しており、他にログインする必要がないのであれば、個人のLINEアカウントを使ってログインしても良いでしょう。

ただし、個人アカウントでのログインは、二段階認証が導入されているため、個人アカウントが設定されているスマートホンでの認証作業が必要となります。

経営者以外のスタッフがメッセージの配信を担当する場合や、複数人で運用する場合は、個人のLINEアカウントを使用せず、メールアドレスを登録した上でログインアカウントを作成してログインすると良いでしょう。

基本情報の設定

ログイン方法が決まったら、次は基本情報の登録を行います。

WEBとアプリの両方で入力することができますが、あいさつメッセージなどの入力のことを考えると、可能であればWEB版からの設定がおすすめです。

基本情報として、以下の9項目を設定しましょう。

  1. アカウント名
  2. ステータスメッセージ
  3. プロフィール画像
  4. 背景画像
  5. 認証ステータス
  6. 検索結果での表示
  7. 位置情報
  8. 背景デザイン
  9. アカウント情報

LINE導入後に行うことと注意点


LINE公式アカウントが開設できたら、さっそく運用を始めたいところですが、その前に、導入後に行うことと、注意点について説明します。

開設直後はとにかくお友だち登録者数を増やすこと

LINE公式アカウントを作成すると、非常に多くの機能を使うことができるようになります。

しかし、機能の多くは、友だち登録を行ってくれた人に対して有効なものであるため、まずは友だち登録者を集めることが先決です。

友だち登録を促すためには、LINE公式アカウントがあることを認識してもらう必要があります。

店内の目立つところにポスターを設置したり、接客時に登録を促したりするなどして、多くの人にお友だち登録を促しましょう。

単にポスターを設置しただけでは登録までしてくれる人は少ないため、登録することのメリットも同時に伝えるようにしましょう。

予約が簡単にできるようになったり、友だち登録で今回から使えるクーポンが発行されるなど、友だち登録したくなるようなアプローチを考えましょう。

LINE公式アカウント利用上の注意点

LINE公式アカウントには、フリープランと有料プランがあります。

フリープランの場合は、メッセージの利用制限があり、月に1000通までしか送信することができず、追加料金を払って送信できる数を追加するといったこともできません。

あらかじめ、LINEのメッセージで発信する内容や発信回数を予測した上でプランを選ばなければ、月の途中で集客計画が狂ってしまう可能性があります。

プラン選びには十分に注意してください。

利用規約違反に注意する

当然のことではありますが、利用規約に違反しないように細心の注意を払う必要があります。

禁止事項としては、LINE公式ロゴの不正使用や、他店商品の宣伝などがあります。

お友だち登録を促すPOP広告やチラシに、LINEのロゴやアイコンを使用する場合は、その仕様や利用する上でのガイドラインに従う必要があり、公式サイトで確認することができます。

不明点がある場合は、コンタクトページなどから確認を行うようにしましょう。

また、ユーザーに有益な情報を伝えたいと思っての行動であったとしても、他店の宣伝を行うことはできません。

付き合いのある飲食店の宣伝を、自店アカウントで行うことなども禁止項目に該当しますので、あくまでの自店の集客行動に限定してください。

まとめ

LINE公式アカウントは簡単に作成することができ、飲食店の集客で大きな効果が期待できます。

ただし、アカウント作成後は、お友だち登録をしてもらうことが重要ですし、ガイドラインに違反しないように十分注意して活用するようにしましょう。