飲食店の集客でSNSが活用されていますが、中でもLINEの利用者が圧倒的に多いことから、LINEをビジネスに活用する企業も増えています。
今回はLINEの集客効果について、成功事例からその効果を見ていきます。
なぜLINEに集客効果があるのか
LINEは、日常生活の中、連絡ツールとして多くの人に利用されています。
まずはこのLINEを、集客に利用する強みについて具体的に確認していきましょう。
メッセージなどの開封率が高い
LINEは他のSNSとは違い、フリーメールなどではアカウントを作ることができません。
ひとつのアカウントには必ず電話番号が必要となるため、複数のアカウントを持つことができず、そのためアクティブユーザーが多いという特徴があります。
普段使いされているということは、届いたメッセージに気づかず放置されるということもまずありません。
また、LINEのメッセージは、開封してみなければ中身がわからない仕様となっているため、総じて開封率は高いと言えるでしょう。
費用対効果が大きい
LINE公式アカウントには有料プランの他に、一部制限はあるものの、フリープランがあります。
とりあえず利用してみたいという場合にコストを意識する必要がありませんし、フリープランでも機能はすべて利用することが可能です。
う。
ユーザー数が多い
LINEを利用しているユーザーは、2020年10月のLINE公式発表によると、8,600万人となっています。
多くの人に利用されているということは、それだけ情報を伝えられるチャンスも豊富だということです。
飲食店は認知度を高めることが重要ですので、知ってもらえる機会を増やせるのは非常に魅力的といえるでしょう。
飲食店集客につながるLINE公式アカウントの機能
LINEが飲食店の集客に利用できるとして、どのような機能が集客に役立つのかも知っておく必要があります。
集客ツールを利用する上で重要なことは、自社が抱えている問題点を解決することができるかどうかです。
しっかりとLINEの機能を確認して、どのように活用できるかイメージしていきましょう。
LINEプレイス
2021年の2月からLINEプレイスという新しいサービスが始まりました。
LINEプレイスとは、LINEアプリを使ってお店を検索できるというものです。
LINE公式アカウントに登録してもらえるチャンスが増えるので、より集客力を高めることができるでしょう。
コレクションで情報を共有
LINEプレイスにはコレクションという機能があり、ユーザーがおすすめの店舗をコレクションに登録して、友だちとその情報を共有することができます。
誰が書いたかわからないレビューよりも、知り合いのお気に入りのお店の方が、信頼度は高くなります。
LINE予約
飲食店の売上は、予約を多く取れた方が安定します。
予約が取れる=売上の見通しが立てやすいということですし、仕入れの無駄を抑えることもできるでしょう。
LINEで予約が取れることの魅力は、営業時間外でも予約の対応ができるようになることや、自動応答で対応できるのでスタッフの負担を軽減できることなど様々です。
ユーザーだけでなく店舗側にもメリットがあります。
各種通知はLINE通知メッセージで届ける
LINEには各種通知を自動で送信する機能があるので、うっかり対応を忘れてしまったせいで、予約が取れなかったなどのミスがありません。
具体的には、「予約が完了したことを伝えるメッセージ」、「予約日の前日に予約の確認を行うメッセージ」、「お店を利用後のレビューを促すメッセージ」など、集客に重要なメッセージの送信が自動化されます。
特にレビューを集めることは、情報化社会においては欠かすことができない項目です。
固定電話へ転送できるLINEコール
LINEコールを使うと音声通話だけでなく、ビデオ通話が可能になります。
言葉では伝えることが難しい店内の様子を映像で確かめてもらうことができるなど、活用の仕方によって、来店前の顧客の不安を取り除くといった効果が期待できるでしょう。
また、LINEユーザーの中には、ネットで予約をするよりも、電話で予約をしたり問い合わせをしたいという人もいます。
そこで、LINEコールを固定電話に転送することで、電話対応をする端末をひとつにまとめることが可能となります。
非対面決済可能な支払いリンク機能
現金での支払いは確実に減ってきており、QRコード決済やクレジットカード決済などの電子決済化が進んでいます。
しかし、電子決済を導入するための費用がネックとなり、現金での決済を基本としている店舗も少なくありません。
そこで、LINE Payを使えば、電子決済を取り入れることが可能となります。
メッセージで支払いリクエストを送るという仕組みなので、特別な機材を用意する必要もなく、気軽に始めることができるでしょう。
強化されたLINE広告
新聞の折込チラシなどは、ターゲットを絞り込むことが難しいといったデメリットがあります。
しかし、パワーアップしたLINE広告は、今までと同じように「年齢・性別」を設定できるだけでなく、「店舗からの半径指定」「収入」などの項目が増えたことによって、より具体的にターゲットを絞ることができるようになりました。
また、来店したことがある顧客に対しては、電話番号やメールアドレスを指定して広告を送るなど、幅広い活用ができるようになっています。
さらに、LINE Tagというサービスを使うことで、ユーザーの行動を把握することができるようにもなりました。
これは、公式アカウントから送ったメッセージを受け取ったユーザーが、その後どのような行動を取ったのかを知ることができるというもので、今後送るメッセージの内容を検討するときのデーターとして有効活用することができます。
LINEマーケットプレイス
LINEマーケットプレイスは、もっとLINEの機能を充実させるためにアプリを追加する機能だと考えるとわかりやすいでしょう。
例えば、Lモバイルオーダーを使うことで、「テイクアウト注文」「来店予約」「店内注文」「事前決済」などの機能を使うことができるようになります。
店内での注文をタブレットで対応している飲食店が増えていますが、Lモバイルオーダーであれば、専用タブレットを用意する必要もありません。
このように、LINE公式アカウントをさらに便利にすることできるアプリが、今後、追加されていく予定ですので、定期的にチェックしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
利用者が8600万人というLINEは、飲食店の集客に役立たせることができるSNSです。
来店予約やLINE Payで決済できるようになるサービスなど、これからの飲食店に必要な機能を一通り備えています。
さらに、マーケットプレイスで、より便利にすることができるので、ユーザーが喜ぶ機能を追加して集客力を高めるという利用方法もおすすめです。