LINEはSNSの中でも一番に利用されているコミュニケーションツールです。
利用層も幅広く、家族間や友人間、学校や職場などでも、メールよりも使いやすいことから連絡ツールとして幅広く活用されています。
利用者の多いLINEは、様々な企業にもビジネスツールとして利用されています。
そこで今回は、飲食店が集客を行う際にLINEを使うメリット、デメリットについて解説していきます。
飲食店がLINEアカウントを作るメリットを
飲食店や企業がビジネス目的で利用できるのがLINEのビジネス版と言える、LINE公式アカウントです。
LINE公式アカウントには、集客に活用できる機能がいろいろ揃っていますが、そもそもLINEを利用して集客するメリットにはどういうものがあるのか、そこから確認していきましょう。
LINEの市場規模が大きい
総務省情報通信政策研究所が令和元年9月に公表した「令和元年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」によると、回答した人の91.1%がスマホを利用しており、そのうち86.9%がLINEを利用しているという結果が出ています。
利用者が多いほど、お店の投稿を見てくれる人が多いということですので、LINEを活用するメリットは大きいと言えるでしょう。
メッセージの閲覧率が高い
LINEは電話番号に対して1つしか作ることができないため、フリーメールでアカウント登録ができる他のSNSよりも、アクティブユーザーが多いのが特徴です。
また、配信されたメッセージは開かなければ、内容を確認することができないため、未読のまま放置されることもほとんどありません。
店舗のページを掲載できる
LINE公式アカウントに、すでにある自社のホームページを掲載することができます。
SNSは発信できる情報に限りがありますので、より詳しい情報を知ってもらうためにはホームページに誘導することがベストです。
LINEで興味を持ってもらったらホームページへ誘導して、より具体的に魅力を伝えていきましょう。
クーポンの配信
クーポンはフリーペーパーや折込チラシに掲載するという方法や、会計時に配布する方法が一般的ですが、LINEは電子クーポンを発行することができますので、クーポンの制作費用を抑えることができます。
LINE集客のデメリット
飲食店にとって非常に多くのメリットがあるLINEですが、デメリットが全くないというわけではありません。
LINE公式アカウントを導入してから、こんなはずじゃなかったと後悔することがないように、事前にデメリットを確認しておきましょう。
ブロックされやすい
LINEは簡単にお友達登録ができる反面、必要がなくなれば、簡単にブロックすることも可能です。
多くの企業がLINEをビジネスに利用しているわけですから、ついあれもこれも登録してしまうと、ユーザーも管理が大変になります。
そのため、不要だと判断された公式アカウントは、整理のためにブロックされてしまう可能性があるわけです。
せっかく登録してくれたユーザーからブロックされないためにも、登録していることにメリットがあると感じてもらえる情報の発信を心がけましょう。
顧客情報のリストができない
LINEに登録してくれた人に関する情報は、LINE ID以外は分かりません。
そのため、ブロックされたり、LINE IDを変更されたりしてしまうと、その人と繋がることがほぼできなくなります。
LINE以外の連絡先を教えてもらえるように、プレゼントキャンペーンや来店者へのアンケート実施といった対策が必要です。
タイムライン投稿はあまり見られない
LINEを使っている人の多くが、連絡ツールとしてLINEを利用しています。
そのため、を情報を得るためのツールとしての利用は少なく、タイムラインを見る頻度は少ない傾向にあります。
友だち登録をしてくれた人に対して、情報を発信することがメインの利用方法となるでしょう。
運用に費用がかかる場合もある
基本的に無料で利用できるLINE公式アカウントですが、無料の場合は1か月に送ることができるメッセージは1000通までという制限があります。
メッセージの利用頻度が少ないのであれば問題ありませんが、頻繁に情報を発信したい場合には、有料プランを利用する必要があります。
友達を増やしにくい
LINEでの友だち登録は、QRコードを読み取るだけの簡単な作業です。
しかし、「どこで」「どうやって」友だち登録してもらうかが重要となります。
QRコードを提示するにしても、店舗の中だけでは新規客の獲得にはつながらないでしょう。
友だちになってくれた人に対しては、簡単に情報を送ることができるLINEですが、いかに友だちを増やしていくかが最重要課題といえるでしょう。
実際にLINEで集客するときの注意点
LINEを利用した集客は、LINEのメリット・デメリットをしっかり理解した上で、運用することが大切です。
そこで最後に、LINEで集客するときの注意点について見ていきましょう。
メッセージの送信頻度も配慮する
メッセージを頻繁に送りすぎると、通知を煩わしく感じたユーザーにブロックされてしまう可能性があります。
集客したいという気持ちから、情報を何度も発信したくなる気持ちは分かりますが、ブロックされてしまっては意味がありません。
ユーザーがうっとうしいと感じない程度に控えて、ポイントを絞って情報を発信しましょう。
年齢層によっては向いていないこともある
幅広い年代で利用されているLINEですが、年代によってはLINE以外のSNSの利用率が高い場合があります。
例えば、若い世代ではTwitterが、女性ではInstagramの方が人気があります。
そこで、LINE公式アカウントの運用になれてきたら、他のSNSも利用して、さらに多くの人に情報が届くようにするとよいでしょう。
まとめ
LINEはSNSの中でも利用者が多く、電話番号で認証しなければ使うことができないのでメッセージの開封率が高いというメリットがあります。
しかも、メッセージを配信するだけでなく、個別チャットでの予約やクーポンの発行、さらにポイントカードの代わりとしても利用できるので、飲食店にとって非常に便利なツールと言えるでしょう。
しかし、登録が簡単にできる分、ブロックも簡単にされてしまいますので、長く登録してもらうためには、利用者に価値があるアカウントだと思ってもらえるような情報を適切な頻度で発信していきましょう。