飲食店がホームページを運用して集客を考えたときに、SEO対策はとても重要ではありますが、「集客する」ことと「売り上げを上げる」ことは、実は別々の目標と言えます。
WEB集客をするにはSEOが重要ではあるものの、実は売り上げを上げるためにはコンテンツマーケティングの知識が必要なのです。
今回は、SEO対策をしたホームページの運用を基本として、コンテンツマーケティングの取り組み方について解説していきます。
WEB集客のための検索上位に向けたSEO対策
WEB集客は、GoogleやYahoo!で検索されたときに、ホームページが上位に表示されることがとても重要です。
検索で上位表示されるためSEO対策は必須になりますが、SEO対策だけをしてもホームページが検索エンジンに有益だと認められる可能性は低くなってしまいます。
SEOの基本である「検索ユーザーがいかにインターネットを便利に使えるのか」を考え、ホームページの運用をしていくことがとても大切です。
そこで、基本的に抑えておかなければいけない、ホームページの運用方法を簡単にまとめました。
定期的な更新
検索ユーザーにとって、更新のされていないホームページは魅力がありません。
特に、ホームページを公開してほぼ放置状態で、ほとんど更新されていないのであれば、提供しているメニューや価格に変化があっても、それを消費者へ正しく伝えることはできません。
ホームページが更新されていないことで、掲載されている情報が古いと判断されてしまえば、ホームページを訪れた人の来店意欲を削いでしまう可能性もあります。
情報は鮮度が命とも言えますから、検索ユーザーに安心してホームページを見てもらうためにも、定期的にホームページの更新を行うようにしましょう。
順位チェックとメンテナンス
SEO対策で狙ったキーワードで上位表示されたとして、それが永久的に続くかと言うと、難しいと言わざるを得ません。
消費者ニーズは時代にそって変化していくことから、同じキーワードであっても求めている情報は変わってしまう可能性があります。
そこで、狙ったキーワードでしっかりと順位は上がっているのか、順位が落ちていることがないか、上位表示されているホームページと何が違うのか常に観察をすることが大切になります。
順位が上がらなければ、上位表示されているホームページを分析し、SEO対策をしたコンテンツの見直しが必要になってきます。
検索キーワードの見直し
検索キーワードの検索数が変わることや、需要が変わることは往々にして起きることです。
最初に狙ったキーワードの需要が落ちたり、検索数が落ちたりしたときには、せっかくSEO対策で上位表示をしていても集客効果が薄れてしまいます。
そこで、適切なキーワードでSEO対策をしているのか、定期的に確認をする必要がでてきます。
キーワードの見直しをするときに便利なツールとして、無料で使える便利なツールをふたつ紹介します。
- Googleキーワードプランナー
- Googleトレンド
コンテンツの見直し
SEO対策で順位が上がったとしても、Googleのアップデートにより順位が大きく変動することがあります。
アップデート後に順位が上がれば問題ないのですが、下がったときにはなぜ下がったのか原因を調べて、コンテンツを見直しする必要がでてきます。
ただし、大きい順位変動の場合は、再び順位が戻ってくることもありますので、しばらく様子を見ながら競合他社を分析してください。
ブラックハットSEOではなくホワイトハットSEOを
SEO対策にはGoogleアルゴリズムの隙間をついた、ブラックハットSEOと呼ばれる手法があります。
代表的な例として自作の被リンクを集める、必要以上にキーワードを羅列する、コピペコンテンツを大量に作成するなどあります。
すでに上記のような例は、検索結果からは除外されるようになってきており、ブラックハットSEOで一時的に順位が上がったとしても、息の長いものにはなりません。
SEO対策を長続きさせるためにも、良質なコンテンツを作成し続ける、ホワイトハットSEOをすることが重要です。
SEO対策からコンテンツマーケティングへ
ホームページを制作すれば、集客効果があると思う人も多いのですが、ホームページを効率よく利用するためには、段階を踏まなければいけません。
はじめにしっかりとしたホームページを制作し、次に集客のための施策を行います。
集客の施策がSEO対策となるわけですが、実はSEO対策をしただけでは売り上げには結びつきません。SEO対策をしたあとに、マーケティング施策を行って売り上げにつないでいくことになります。
そこで、コンテンツSEOとコンテンツマーケティングの違いから、コンテンツマーケティングの基本的な知識について紹介をしていきます。
コンテンツSEOとコンテンツマーケティングの違い
コンテンツSEOはホームページに集客をするために行う施策で、検索上位にホームページを表示させる対策を言います。
一方のコンテンツマーケティングは、ホームページの閲覧者を実店舗へと誘導し、実際に来店してもらって、商品を購入してもらうための施策です。
集客が目的か、販売が目的か、大きく目的が異なることを覚えておきましょう。
コンテンツマーケティングの必須ツール
インターネット上にはコンテンツマーケティングで、重要な役割を果たすツールがあります。
その代表的なツールを3つ紹介します。
SNS
FacebookやTwitter、InstagramなどのSNSはホームページと異なり、高い拡散力と即時性によって、旬な話題を提供することができます。
SNSを上手に利用することで、ホームページのアクセスも増え、集客効果もより高まるわけです。
また、クーポンの発行や、キャンペーンの告知も簡単にできますので、飲食店がホームページの運用をしたのであれば、SNSを一緒に運用することが望ましいです。
動画コンテンツ
動画は視覚的に訴えることができるため、ホームページ上の文字や写真では伝えきれない情報を、もっと分かりやすく検索ユーザーに提供することが可能です。
最近ではスマートフォンのカメラ性能の向上によって、十分な画質の動画をスマホで簡単に撮影することができるようになり、動画をインターネット上に公開するハードルが低くなりました。
店内の様子や調理をしている様子、自宅でできる簡単レシピなどを動画で公開することで話題性を作ることができ、実店舗への集客にもつながるでしょう。
メルマガ
メールマガジンを運用することにより、リピーターを呼び込める可能性が高まります。
メールマガジンでお得なメニューを告知したり、季節限定のメニューを知らせたりすることで、足が遠のいていた顧客が訪れる可能性が高まります。
まとめ
ホームページを公開して集客効果が感じられなくSEO対策をしたとしても、ホームページへのアクセスが高まるかもしれませんが、実店舗への集客につながるとは限りません。
SEOで順調にホームページへのアクセスが増えてきたのであれば、しっかりとコンテンツマーケティング施策に移行して実店舗への集客につなげてください。