しかし、それぞれのネット広告が持つ特徴を理解することができれば、自然と使いたい広告の種類は定まっていくでしょう。
この記事では、各ネット広告の使い方を中心に解説していきます。
飲食店がネット広告で集客に成功するための活用術
ネットの利用者はスマホの普及によって確実に増えていますので、ネット広告による集客効果も高まっています。
だからと言って、なんとなく選んだネット広告で来客数が急に増えるほど、簡単に集客ができるわけではありません。
それぞれの広告の仕組みを把握して、効果的な使い方ができるようになっておきましょう。
リスティング広告の活用方法
リスティング広告は、Googleなどの検索エンジンで実際に検索に使われたキーワードに関連した広告が、検索結果に表示される広告です。
お店が自由にキーワードを設定することによって、特定のユーザーに限定した集客ができることが特徴です。
ただし、キーワードの選定が悪いと広告の効果が薄くなってしまいます。
例えば「イタリアン」や「フレンチ」では対象が広すぎるため、「イタリアン ランチ」や「フレンチ 二次会」など、より具体的なキーワードで呼び込みたい客層に限定する工夫が必要です。
また、ユーザーがどのようなキーワードで検索しているか、日頃からトレンドにも気を配ることが成功の近道となるでしょう。
Googleローカル検索広告の活用方法
Googleローカル検索広告とは、ユーザーが検索キーワードに「地域」を含めて検索した時に、検索結果が指定された地域に関連が高いものに限定される仕組みとなっています。
Googleマップと連動して、店舗の場所がマップ上に表示されるので、利用者にとっては初めて行くお店の検索にも便利です。
店舗の近くに住む人の集客にも効果を発揮しますが、旅先での飲食店を検索する観光客の集客にも効果を発揮します。
Googleローカル検索結果に表示されるためには、Googleマイビジネスへの登録が必要です。
広告の効果をアップさせるためには、Googleマイビジネスの登録情報もマメに更新をすることが大切です。
「食べてみたい」と思える魅力的な料理の写真を掲載し、アクセスを増やす対策を考えましょう。
グルメサイト広告の活用方法
グルメサイトと言えば食べログやぐるなびなどが有名ですが、地域や料理のジャンル、予算などの条件を指定することで、登録されている飲食店を効率よく探すことができるサイトです。
グルメサイトの広告を利用することで、グルメサイト内で目立つところに表示されるようになるため、飲食店検索にグルメサイトを利用している多くのユーザーにアピールすることができます。
また、グルメサイト経由で、ネット予約をすることもできるため、予約客を増やしたい店舗にもおすすめです。
SNS広告の活用方法
SNSは拡散力が高く、無料で投稿できるというメリットがあります。
しかし、通常の投稿はフォロワーの数に影響を受けやすいため、フォロワーが少ないときは広告の活用を検討してください。
SNS広告のメリットは、ユーザーの属性によってお店のターゲットに近い人に対して広告を表示できるということです。
また、気になる情報はユーザーが拡散してくれるので、お店のイベントやキャンペーンを行うときにSNS広告を利用すれば、広告が表示された人以外にも情報が広がっていく可能性があります。
話題性のある企画を考えることによって、広告費以上の効果を期待できるでしょう。
飲食店がネット広告で集客するためのポイント
ネット広告を利用して集客を行う場合、それぞれの広告の特徴を把握しているだけでは不十分です。
これから紹介するポイントを確認し、ネット広告を飲食店の集客に効果的に活用しましょう。
目的に合わせて広告の種類を使い分ける
ネット広告では、選択する広告の種類によって結果に大きな違いが発生します。
例えば、お得なクーポン券を発行して集客しようと考える時には、リスティング広告よりもグルメサイトの方が効果は高くなるでしょう。
また、Googleマイビジネスに力を入れているお店なら、Googleローカル検索広告の利用が向いているかもしれません。
自店が何を使って集客したいのかに合わせた広告選びをすることが大切です。
明確なターゲットを設定する
ネット広告はターゲットに合わせて、選ぶことが重要なポイントです。
例えばSNS広告はSNS利用者が若い世代が中心であることを考えると、中高年層をターゲットにしたお店には不向きだと考えられます。
できるだけ具体的なターゲットを設定し、自店の客層に向いているネット広告を選択しましょう。
広告の予算と目標を決めておく
効果の高いネット広告を模索するためには予算と目標が必要です。
同じ費用をかけたとしても、広告の内容によってユーザーの反応は違ったものになります。
目標が達成できなかった広告は「何が問題だったか」を考えた上で、広告の内容を修正する必要があるでしょう。
広告を出した後の効果や成果をこまめにチェックすることが、集客への近道です。
魅力的な広告文を作る
広告をじっくりと眺めているユーザーはほとんどいませんので、視界に入ったときに興味を引くようなインパクトのある広告文が必要です。
表示されるだけで誰の記憶にも残らない広告では、広告費を無駄に使っているだけになってしまいます。
定期的に広告文を変更しながら、ユーザーがどのような文章に魅力を感じるのか調べていきましょう。
まとめ
インターネット広告の需要は確実に高まっていますが、目的やターゲットによって広告の使い分けを行わなければ期待する効果を得ることは難しいでしょう。
広告ごとの特徴をしっかりと把握して、お店の集客に活用してください。
また、広告内容の改善のためにも、具体的な目標の設定を行っておくことをおすすめします。