大手飲食チェーンでは、集客を目的として、定期的に様々なキャンペーンを開催しています。
知名度のある大手企業でも、定期的にキャンペーンを行うのには理由があります。
そこで今回は、キャンペーンの実施によって、どのような効果を期待できるのかや、キャンペーン実施時に注意すべき点などをご紹介します。
飲食店の集客アイデアでキャンペーンを開催するワケ
飲食店の集客ツールには、DMやチラシなどのアナログ広告、ネット広告、SNSに投稿するなど様々な方法があります。
こういったツールを使用するだけでも十分に集客効果が見込めそうですが、中にはキャンペーンを開催してより高い集客効果を狙うケースもあります。
そこでまずは広告を出すときにキャンペーンを開催することには、どのような理由があるのかについて見ていきましょう。
新規顧客を取り込むため
キャンペーンを開催する最大の目的は、新規客の獲得です。
キャンペーンを開催するまで来店したことがない客層が、キャンペーンをきっかけに来店してもらうことを目指します。
気になる飲食店があったとしても、きっかけがなくてまだ来店したことがないという人は意外にたくさんいます。
そこで、飲食店側から積極的に来店するきっかけを作ってあげることによって、新規客を増やしていこうというわけです。
認知度を上げるため
全国展開をしている大手飲食店でない限り、誰からも認知されているという飲食店はまずありません。
通常通りの営業を続けているだけでは、多くの人に自店の存在を知ってもらうのは難しいでしょう。
たとえ広告を打ったとしても、目にしてもらわなければ気付いてもらえませんし、広告を目にして一瞬は存在を知ってもらっても、興味がなければすぐに忘れ去られてしまう可能性があります。
そこで、認知度を高めると同時に記憶に残るよう、インパクトのある大々的にキャンペーンを行うことによって、知名度を高めようというわけです。
キャンペーン内容によっては、既存客が知り合いに教えるケースや、SNSで情報を拡散してもらえるなどの相乗効果が期待できます。
リピーターを増やすため
一度来店してもらえたからといって、次もまた来てもらえるとは限りません。
次回も選択肢のひとつとして自店を候補に入れてもらうためには、魅力的なキャンペーンを展開し、「もう一度行ってみよう」と思ってもらうことが大切です。
例えば、新メニューを食べ比べしてもらい、投票に参加してもらえると抽選で景品が当たるなど、来店に繋がるキャンペーンを開催することで、リピート率を上げることができるでしょう。
他店との差別化を図れる
同じジャンルの料理を提供しているライバル店は、同じ商業圏に必ず存在しているでしょう。
そこで、他店との差別化を図ることが必要不可欠となりますが、どのように差別化を図ればいいのか、なかなか思いつかないかもしれません。
そのようなときキャンペーンを行うことで、明確な違いを打ち出すことができます。
もし、競合店がキャンペーンを実施していたとしても、キャンペーン内容が重複していなければ差別化は可能です。
キャンペーンを開催するときのポイント
実施することによって、様々な効果を期待できるキャンペーンですが、何も考えずに実施してしまうと費用だけかかって効果が出ないという可能性も十分にあります。
そこで、キャンペーンの内容を決めるときに、どのようなことに注意すべきなのかについて見ていきましょう。
ターゲットを決める
キャンペーン内容を決める前に、まずターゲットをしっかりと定めておく必要があります。
好みが多様化している現代においては、誰もが興味を持つキャンペーンを打ち出すことは困難です。
ターゲット層を明確にし、その属性に合わせて計画することで、効果のあるキャンペーンを開催することができるでしょう。
ターゲットによってキャンペーンが異なる
例えば、子供連れの家族をターゲットにする場合は、子供がメインとなるようなキャンペーンを実施することで、親子で興味を持ってもらい来店に繋がる可能性が高まります。
また、自店のコンセプトが30~40代の男性をターゲットとしているのなら、ワインの試飲会やお酒にあうおつまみの試食会などであれば、興味を引くことができるでしょう。
このように、ターゲットごとにニーズが異なることに注目してキャンペーン内容を決めるようにしましょう。
キャンペーン開催の目的を明確にする
この記事の前半部分で、キャンペーンを実施する理由について触れましたが、紹介した全てを目的として実施するべきではありません。
新規客の獲得をメインにするか、リピート客を増やすのか、メインとなる目的をしっかりと決めて開催してください。
売り上げ目標金額を決める
キャンペーンが成功したかどうかを判断する基準のひとつとして、売り上げ目標金額を決めておくことは重要です。
初めてのキャンペーンから成功するとは限りませんし、今後の集客を考える上で、実施したキャンペーンの反響を分析することは、次のキャンペーン開催の内容を決めるときに役立ちます。
キャンペーン開催頻度に気を付ける
毎日がイベントだったら疲れてしまうように、キャンペーンばかりが続くとユーザーもキャンペーンに反応しなくなってきます。
最適な頻度を見つけることは難しいと思いますが、少なくとも高頻度になりすぎないように注意が必要です。
しっかり告知する
せっかくキャンペーンを実施していても、告知をしなければ誰にも気付いてもらえず、効果を得ることはできません。
できるだけ多くの人に、しっかりとキャンペーンを開催することを告知してください。
お店にキャンペーンの開催をわかるように掲示することはもちろんですが、DMの送付やSNSへの投稿など、積極的な告知を行いましょう。
まとめ
キャンペーンを開催することによって、新規客の獲得やお店の認知度を高める、リピート客の増加などが期待できます。
しかし、キャンペーン内容がお店のブランディングと一致していない場合や、ユーザーのニーズを満たしていない場合には十分な効果が期待できません。
ターゲットと目的を明確にして、実施するようにしましょう。