飲食店がネット広告運用で集客する時のポイントとは

スマホで情報収集を行うのが当たり前の時代になり、WEB広告を運用して集客を行う飲食店が増えています。

簡単だといわれるネット広告ですが、初めて導入する場合は、分からないことも多く不安を感じる人もいるでしょう。

この記事で、ネット広告の基本について初心者の方にも分かりやすく説明していきます。

効果的なネット広告を行うための準備のひとつとして参考にしてください。

飲食店向けのネット広告の種類と特徴


まずは、ネット広告にはどのようなものがあるかを確認しておきましょう。

それぞれの特徴をおさえた上で、自店にあった適切な広告を選択してください。

リスティング広告

リスティング広告とは、検索キーワードに連動した内容の広告が表示されるものです。

例えば、Google検索で特定のワードを検索した時に、検索結果ページの上部や下部に「広告」として表示されます。

検索キーワードに連動することから、特定のキーワードに興味を持っている人に対して直接アプローチできるというメリットがあります。

リスティング広告には検索結果ページに表示される検索連動型広告と、WEBサイト上でコンテンツの内容に合った広告を表示するコンテンツ連動型広告がありますが、どちらも広告をクリックされた時に費用が発生します。

どのようなキーワードが検索に使われているのかを把握することができれば、大きな集客効果を期待することができるでしょう。

SNS広告

SNSのタイムラインやストーリーズ上に出稿することができるのがSNS広告です。

ネット広告の中でも、SNSはアカウントの作成時に、年齢や性別のほか、学歴や趣味などの登録が求められることもあり、そのデータを利用することでターゲティングを細かく設定することができます。

自店に関連するジャンルに対して、興味を持っているユーザーに絞り込んで広告を出すことができるため、効率よく認知度を上げることができるでしょう。

Googleマイビジネス

Googleマイビジネスは、Google検索やGoogleマップ上に自店情報を表示させる管理ツールです。

ネット広告とは異なりますが、Google検索やGoogleマップで飲食店を検索する人を対象に、自店の正しい情報を提供するだけでなく、リアルタイムの情報を発信したり、ユーザーとコミュニケーションを取ったりすることも可能ですので、WEB集客を検討する時には無視することができないツールといえます。

しかも、Googleマイビジネスは無料で利用することができますので、少しでも広告費をおさえたいという場合や手軽にWEB集客を始めたいという場合におすすめです。

なお、Googleマイビジネスは定期的に掲載している文章を見直したり、ユーザーの口コミに返事をしたりするなど、運用をしっかり行うことが効果を出すポイントといえます。

グルメサイト

「ぐるなび」や「ヒトサラ」などのような、飲食店の情報をまとめて掲載しているサイトに登録することで、自店の認知度を高めることができます。

無料で登録することもできますが、有料プランを利用すれば優先表示させることができるようになります。

目立つところに自店の情報を表示されれば、それだけ多くの人の目に触れることになりますので、集客効果を期待することができます。

動画広告

YouTubeなどの動画サービスで見かける動画広告は、文字や画像のみの広告とは違い、より多くの情報を視覚的に提供することができます。

例えば短い動画でも、従来のアナログ広告にはない動きや音で注意を引きやすくアプローチしやすい反面、動画を制作する手間と時間、コストがかかります。

【参考】デジタルサイネージも検討

デジタルサイネージとは、駅構内や大手百貨店の店内などで見かけることができる、電子掲示板に映像を表示して消費者にアピールするタイプの広告です。

店頭や公共の場所などに設置をして、様々な人にお店を知ってもらうことができます。

通常の紙のポスターでは1枚の中にひとつの商品やサービスしかアピールできませんが、デジタルサイネージは一定時間が経過すると別の広告に切り替わるため、ひとつのスペースでより多くの情報を提供することが可能です。

ネット広告運用で成果を出すためのポイント


ネット広告は、広告を出せば必ず効果が出る、というものではありません。

少ないコストで大きな成果を出すためにも、ネット広告の運用時におさえておきたいポイントがあります。

運用を始める前に、基本となるポイントを把握しておきましょう。

運用目的とターゲティングを明確にする

ネット広告の基本は、「何のために広告を運用するのか」「誰に何を伝えたいのか」を明確にすることです。

多様化する消費者ニーズによって、万人受けする広告は、結局誰にも見てもらえない可能性が高く、ターゲティングを細かく行い、その上で最適なツールを選択することが重要です。

運用データを活用する

ネット広告は表示された回数やクリック数など、様々なデータが蓄積されていきます。

こういったデータを分析し、効果的な広告の配信パターンを見つけ、広告運用へと落とし込んでいくと、より効果が高まります。

分析することで、どの種類の、どんな広告内容が自店の商品やサービスに合っているのかを知ることができ、最適なネット広告を選ぶことができるようになるでしょう。

魅力的な広告を作る

広告のクリック率を上げること、またその後に実際に行動を起こしてもらう(コンバージョン数)ためには、ユーザーに対して魅力的なクリエイティブ(広告素材)を準備することも重要です。

ただ、アピール力の高いクリエイティブを制作するには時間もかかることから、コストとバランスを取る必要があります。

特に、動画広告の場合は肝心の動画を制作しなければ、広告として配信することができず、また、内容が魅力的でなければ、コンバージョンにつながりません。

画像やキャッチコピーだけでなく、広告文を修正したり、ボタンの色を変えたりするだけでも成果に違いが生まれますので、予算を考慮しつつ、ユーザーに魅力のある広告素材を準備するようにしましょう。

まとめ

ネット広告を利用して効果的に集客を行うためには、広告の種類と特徴をしっかり確認し、最適なものを選択することが重要です。

ひとつだけでなく、複数の広告を使い分けることも良いでしょう。

また、成果を上げるためには、運用データを分析し、見直しをする時の参考にすると良いでしょう。