これまで飲食店の集客は、新聞の折り込み広告やポスティングなどチラシを活用したり、看板を設置したりすることが多かったのですが、インターネットとスマートフォンの普及により、ネット広告を導入する店舗も増えつつあります。
そこで今回は、ネット広告を導入するにあたって、必要となるネット広告に関する基礎知識を解説していきます。
ネット広告の種類と特徴
アナログ的な広告にも、チラシや看板などのように種類があるように、ネット広告にも様々なものがあります。
そこでまずはネット広告の種類と、それぞれの特徴について見ていきましょう。
リスティング広告
リスティング広告は、GoogleやYahoo!といった検索エンジンでキーワードを検索した時に、検索結果画面上に表示される広告のことです。
リスティング広告にはブラウザで特定のキーワードを検索した時の検索結果ページに表示される検索連動型広告と、WEBサイト上に表示されるコンテンツ連動型広告の2種類があります。
検索連動型広告
検索連動型広告はPPC(Pay Per Click)広告とも呼ばれるもので、検索エンジンを利用したことがある人であれば、一度は目にしたことがあるはずです。
例えばGoogleの場合は、ブラウザで特定の検索キーワードを検索した時に、検索結果の画面上部に、まず複数の「広告」が並び、実際の検索結果はその下に表示されます。
広告を表示させるためのキーワードの決定や、広告に掲載する文章を自分で作成することができますし、各設定が終われば、すぐにでも広告を出稿することが可能です。
なにより、リスティング広告は特定のキーワードに興味を持った人に対してだけ、広告を表示できるので費用対効果が高いと言えるでしょう。
コンテンツ連動型広告
コンテンツ連動型広告は、閲覧しているWEBサイトやブログなどの内容に連動した内容の広告が表示されるタイプです。
検索連動型広告よりも表示される回数が多く、多くはWEBサイトのサイドバーやコンテンツ下、あるいは記事中などに表示されています。
検索連動型広告もコンテンツ連動型広告も、ユーザーのニーズに合った広告が表示されることになります。
検索連動型広告ではユーザーの明確な目的に合わせて表示されることから顕在的なニーズに、コンテンツ連動型広告はWEBサイトのコンテンツ内容に合った広告が表示されることから潜在的なニーズへのアプローチが可能となります。
SNS広告
TwitterやFacebook、Instagram、LINEといったSNS上に配信できるのがSNS広告です。
他の投稿に混ざって、タイムラインやストーリーズ上に自然の流れで配信することができるため違和感を覚えられることが少なく、出稿するSNSの利用者層を意識することで、ユーザーの属性を絞り込み、自店のターゲットに近い人へ広告を配信することができるというメリットがあります。
また、1日あたりの広告費と広告を掲載する期間を自由に設定できるため、予算に応じて費用を設定することも可能です。
SNS広告はリスティング広告とは違い、ユーザーの潜在的なニーズに対してアプローチすることができるため、自店の認知度を高めたり、ブランディングを行ったりする場合に有効と言えます。
動画広告
動画広告は、例えばYouTubeで動画を閲覧中に流れる、動画タイプの広告です。
動画広告は主に4つのタイプがあり、動画の中にテレビCMのように表示されるインストリーム動画広告、動画再生画面の下部にバナーとして表示されるインバナー動画広告、SNSのタイムライン上に表示され、スクロールして画面が表示されると再生が始まるインリード動画広告、そして例えばYahoo!のトップページのようにWEBサイト上に表示されるインフィード動画広告があります。
動画広告は画像や文字だけでなく、音を使うこともできるので、他の広告とは違った印象を与えることができるでしょう。
ネット広告に便利なツール
ネット広告は、ただ広告を掲載するだけではその効果を最大限に発揮することはできません。
また、広告の管理には、時間と労力が必要となるため、便利なツールを活用することもおすすめです。
広告運用ツール
広告運用ツールを導入すると、複数のネット広告を一度に管理することができるようになり、担当者の負担軽減と作業効率化をすることができます。
例えば、GoogleとYahoo!を同じ画面で管理できるようになるため、比較作業をすることも簡単になります。
Googleアナリティクス
Googleアナリティクスを使用することによって、広告を出したことによってどのような効果を得られたのかを分析することができます。
ネット広告で集客するためには、分析をして広告を作り直す作業を根気強く繰り返さなければなりません。
Googleアナリティクスを使えば、様々な情報を一目でわかりやすく表示されるので、手間のかかる分析の作業を簡略化することができます。
まとめ
スマートフォンの普及により、ネット広告を目にしない日はないと言っても過言ではない時代になりました。
アナログ広告も効果がないわけではありませんが、ネット広告には費用対効果が高い様々な種類の広告があります。
分析ツールをうまく活用しながら、ネット広告による集客を行いましょう。