飲食店で売り上げをもっと増やしたいと考えた時、いわゆる来店数を上げるために広告の利用を検討することになりますが、現在は、従来のチラシや看板といったアナログ広告の他に、インターネット上で利用できるネット広告も利用することができます。
しかし、ネット広告で実際にどのくらいの集客効果が望めるのか、また本当にネット広告は効果があるのか、初めて利用する人は不安に思うのではないでしょうか。
そこで、この記事では、実際にネット広告を利用し成功している事例から、ネット広告の種類と活用法についてご紹介します。
飲食店が活用したいネット広告の種類と特徴
インターネットを使った広告には、非常に多くの種類があります。
その中でも、特に飲食店にとって利用価値の高い広告に絞って特徴を確認していきましょう。
リスティング広告
リスティング広告は普段からよく目にしている広告です。
個々のユーザーに対して、興味・関心を示しそうな広告が表示される仕組みになっているので、費用対効果が高いと言えます。
大きく分けて2つのタイプがあります。
それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
検索連動型
何か知りたいことがあると、GoogleやYahoo!などを使ってキーワード検索をすることが一般的です。
検索連動型は、この検索に使われたキーワードと関連性が高い広告を表示させるという仕組みになっています。
ディスプレイ広告
ディスプレイ広告は、例えばYahoo!のトップページの、画面の右上部分に表示されている広告枠の部分です。
テキストだけでなく、画像や動画を利用することができます。
SNS広告
TwitterやFacebook、Instagramなどでも広告を掲載することができます。
SNSはそれぞれ利用者層が異なるため、広告の内容に応じて使い分けることも可能です。
アカウントの登録が実名制であるFacebookは、信用性が高いと言われています。
また、ユーザーの年齢がSNSの中では高いという特徴もあるので、落ち着いた雰囲気のお店などに適していると言えるでしょう。
InstagramはFacebook傘下のSNSです。
しかし、Facebookとは反対に、匿名での利用が可能であることから、ユーザーの年齢層が若いという特徴があります。
Facebookと合わせて広告を掲載すれば、幅広いユーザーにアピールでしょう。
Twitterにはリツイートという他人の投稿を、自分のフォロワーと共有できるという機能が備わっています。
そのため、非常に拡散力の高いSNSです。
話題性のある広告であれば、短期間で知名度を高められる可能性があります。
YouTube
今では一般人だけでなく、芸能人の参入も増えているYouTubeは、あらゆるジャンルの動画が投稿されていることから、非常に幅広い年齢層に利用されています。
YouTubeでは動画の再生が始まる前や、途中で広告動画が流れたり、動画内の下部分にバナータイプの広告が表示されたりします。
情報サイトへの掲載
飲食店を調べる時に、複数の飲食店の情報を比較しながら検索できる情報サイトを利用する人もたくさんいます。
例えば、食べログ・ぐるなび・ホットペッパーなどのようなサイトですが、ここに店舗情報を掲載することも広告と捉えることができます。
さらに、ユーザーから良い口コミをもらえれば、多くの新規客を獲得できるでしょう。
無料で利用できるネットツール
無料でお店の認知度を高めることができるツールも存在しています。
効果があるか分からない広告に費用はかけられないのであれば、積極的に無料のツールを広告として活用していくことをおすすめします。
LINE公式アカウント
以前はLINE@という名称のサービスが、LINE公式アカウントに変更されています。
通常のLINEと同じようにチャット機能を使うことができるので、予約の受付などにも活用できる便利なツールです。
Googleマイビジネス
Googleマイビジネスは店舗の情報を、Googleマップ上に表示させることができるサービスです。
お店の場所を確認しながら、営業時間などの情報も確認できる便利なサービスとなっています。
自店のWEBサイト
しっかりした自店のWEBサイトを制作するのは費用がかかってしまいますが、中には無料で作成できるWEBサイト制作ツールもあります。
GoogleサイトやWix、Jimdoで作成に関する専門的な知識がなくても、直感的にWEBサイトを作ることができるようになっています。
広告が表示されてしまうなどのデメリットはありますが、営業時間外でも知名度を高めてくれる自社サイトの作成はおすすめです。
成功している飲食店の活用方法
集客に使えるツールがたくさんあったとしても、それらを効果的に活用することができなければ意味がありません。
広告を最大限に利用するためのコツをしっかりと把握して、これからの広告活動に応用していきましょう。
SNS広告は見やすく統一化
SNSは基本的にスマホで見るため、SNS広告のサイズはあまり大きくありません。
そのため、情報を詰め込み過ぎると、何が書いているか伝わらない可能性があります。
すっきりとした広告を目指しましょう。
店舗の強みを生かす
他店との差別化を打ち出すことは重要な戦略です。
お店の強みをしっかりと把握して、最大限に伝えていくことを目指しましょう。
また、自店の立ち位置を見直してみることも必要かもしれません。
広告目的を明確に設定する
広告を出稿する目的が、集客なのか、それともキャンペーンの告知なのか、あるいは新商品の売り上げアップなのかによって、広告内容も変わってきます。
しかし、
目的を明確にしないまま、あるいは複数の目的を一つの広告にまとめようとすると、伝えたいことが分かりづらくなってしまい、広告の意味がなくなってしまいます。
広告は、思いついたことを投稿するのではなく、方向性を持つ必要があります。
まとめ
インターネット広告には、非常に多くの種類があります。
どの広告をどのような目的に利用するかによって集客効果には違いが出てきます。
中でも、SNS広告はSNSユーザーの特徴を理解した上で活用すれば、自店のターゲットを意識した広告を配信することができるでしょう。
その他にも無料で利用できる便利なツールがいろいろあります。
広告費の予算に応じて、最適なツールを選ぶと良いでしょう。